工場見学 最初の工程
ふくじいと行く工場見学
〜お麸はどうやって作るの?〜
はて。麸はどうやって
作られておるのかの?
真相を探るべく、麸久寿
(ふくじゅ)を訪れたの
であった。
1, 最初の工程
麸久寿では、工場の長嶺さんがふくじいの到着を待っていた。
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ふくじい
はいさい!今日はよろしくたのむぞ!
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ながみね
はい。早速、麸の工場をご案内しましょう。
まず案内されたのは、巨大な機械がそびえ立つ、工場の一室。
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ふくじい
おお!これはなんじゃ?
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ながみね
麸は、小麦粉(強力粉)が原料です。
まず、小麦粉を大量の水で洗い、でんぷんを取り除いてグルテンを抽出します。
このグルテンから、麸を作っていくんです。 この機械は、小麦粉を洗う機械なんですよ。
麸の主な工程
大量に使われた水(汚水)も、環境に
配慮してきれいにして海にもどします。
グルテン
このグルテンが
麸の原料となります。
でんぷん
でんぷんは副産物。
沖縄の行事に欠かせないあるものが作られます。
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ふくじい
おお、なるほど。麸は小麦粉のグルテンからできておったのか〜。
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ながみね
1日に1トンの小麦粉を洗いますが、できるグルテンは500kgなんですよ。
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ふくじい
え?麸の原料となるグルテンは、たったの半分しかできないのかね?
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ながみね
そうなんです。でも残った半分のでんぷんも、別の機械で粉末にして、線香の原料や、家畜のえさとして使われているんですよ。
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原料となる小麦粉は小麦の皮に近い部分が使われている「赤瓦」を使用
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工場の中には、小麦粉を洗う巨大な機械がそびえ立つ
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機械の中では小麦粉が洗われている真っ最中。左奥に見えるのがグルテン
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抽出したグルテンはこんな感じ。不思議な色ですね。
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ふくじい
そうなのか。麸のもとになるグルテンは半分しかできないのか・・・。
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ながみね
これが沖縄の麸の特徴なんですよ。沖縄の麸は、本土の麸と比べると、グルテンの量が倍以上あると言われています。小麦粉をしっかりと洗い、でんぷんを除くことによって、上質なグルテンが作られ、もちもちした食感のある、水に溶けにくい麸ができるんです。
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ふくじい
しっかりとでんぷんを取りのぞかなければ、いい麸はできんのじゃのう。
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ながみね
そうですね。麸久寿では、古くから伝わる、沖縄の食文化を守ることが大切だと思っています。でんぷんをしっかりとるやり方は、昔から伝わる沖縄の麸の製法なんです。昔は食べ物に苦労していたと思うのですが、その時代からずっと沖縄の人が守り続けてきたことです。こんなに贅沢な食べ物はないと思っていますよ。
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ふくじい
そうかそうか。麸久寿の使命なのか。感心したぞ。ではこの奇妙な色をしたグルテンから、いったいどうやって麸ができるのかのう?
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抽出されたグルテン -
しなやかにのびるグルテン